耳鳴りの治療について
当院では耳鳴りの治療にTRT (Tinnitus Retraining Therapy：再訓練療法) を積極的に行っております。TRTとは指示性カウンセリング（どのように耳鳴りに対して向かい合うかを具体的に指示する）と音響療法を組み合わせた治療になります。 TRTに用いる音響療法には環境音（通常の環境の中で聞く音、TVの音、ウオークマンの音など）、サウンドジェネーター（補聴器のような形をした、音が出る機械）、補聴器（耳鳴用補聴器を含めて）があります。 当院では、診察、聴力検査を行い、耳鳴、難聴、心理的要因（ストレスなど）についての問診票にご記入いただき、難聴の原因診断、耳鳴の重症度を判定したうえで加療にあたっております。
新院長の高梨は東北大学病院に在籍時、5年間で約400人の患者さんに耳鳴のカウンセリングを行い、耳鳴診療（TRT）を行ってきた経験があります。また補聴器を用いた耳鳴治療、耳鳴と心理的要因の関連などをまとめ、国内学会・国際学会で多数の発表、論文執筆を行ってきました。 耳鳴を含む聴覚異常感（音が響く、変に聞こえる、ざわざわしたところで聞こえにくいなど）について、ちょっとしたことでも構いませんので、なんでも相談してください。
補聴器を用いた音響療法について
近年では耳鳴用補聴器と呼ばれる通常の補聴器の機能に加えて、サウンドジェネレータ様の機能を搭載させた補聴器が販売されております。
ただし、耳鳴用の機能を搭載させるには、医療機関で行う必要があり、対応できる医療機関は限られておりました。
当院では補聴器外来として現在第2、第4週目の水曜日にBloom仙台店の方にお越しいただき、補聴器外来を行っておりました。Widex社製の補聴器をお持ちの方で、耳鳴で悩んでおられる方で耳鳴用の機能（Zen）を使用する希望がありましたら、補聴器外来で対応することができますのでご相談ください。
2019年4月から、マキチエ仙台営業所の方にも来ていただき、マキチエ社製の補聴器にも対応することができるようになりました（主に第2、4火曜日になります）。（他メーカーにつきましても随時対応できるように整えていく予定です。）