舌下免疫療法について
スギ花粉による季節性アレルギー性鼻炎、ダニアレルギーによる通年性アレルギー性鼻炎に対して、近年、舌下免疫療法がおこなわれるようになりました。
従来の薬物による治療が対症療法であるのに対して、舌下免疫療法は免疫治療として根本的な効果が期待できるとされています。
3-4年間治療を行うと長期間効果が持続するとされていますが、1-2年の短い間の治療でもある一定の効果がみられることが報告されています。
方法
1)治療前の準備
スギ、ダニの抗体がみられることが前提となるため、希望者にはアレルゲン特異的IgE検査を行います(通常は採血検査になりますが、未就学児など採血が困難な方に対しては指先からの採血を行うこともあります)。
2)説明~初回投与まで
スギ、ダニの抗体が確認された場合、舌下免疫療法の説明を行います。 1回目の投与は医院内で行いますので、処方箋をもって薬局に行っていただき薬(シダキュア®、ミティキュア®)を処方してもらい、医院に戻ってきていただきます。 医院内で舌下に薬を投与したことを確認し、30分間、医院内で待機していただきます(初回は時間に余裕をもってお越しください)。 特に問題がないことを確認して、1週間後に再来していただきます。
3)維持量の投与へ
1週間後、副作用が起こっていないかを確認し、大きな問題がなければ増量し、維持量の投与となります。1-2週間後再来していただき、副作用の確認となります。
特に問題がなければ、基本的に1カ月ごとの受診となります。