口内炎、味覚障害に対する亜鉛補充療法
最近、様々な症状において亜鉛欠乏症が注目されております。
亜鉛欠乏症による症状
耳鼻科領域においては口内炎、味覚障害における亜鉛欠乏症が注目されています。 亜鉛不足で口腔内の免疫力、たんぱく質合成能力が低下し、粘膜が弱くなり、口内炎になることや、味蕾の味細胞の生成において、亜鉛が必要とされており亜鉛不足により味覚障害が生じることがいわれています。
当院でも亜鉛欠乏症に注目しており、そのような患者さんに対して血液検査を行い、亜鉛欠乏症と診断された場合に、亜鉛補充療法を積極的に行っております。
日本臨床栄養学会では血清亜鉛値の適正とされる基準値(正常範囲の目安)を80~130ug/dlとしています。
検査、治療をご希望の方は受付にお伝えいただいても良いですし、診察時に医師にお伝えいただいても良いです。少しでも口腔内の異常感で悩まれている方の助けになればと思います。